ぴあＭＯＯＫ　4月30日刊、「著名人が語る『相棒』」のアンケート

➀ハマった理由ときっかけ？

　3年ほど前、友人のエジプト学者・吉村作治先生が「相棒」の大ファンでおめにかかると、相棒の話となります。それに魅かれて、私もテレビ朝日の午後の再放送や、新しいシリーズを拝見するようになりました。再放送は録画してみています。昨年夏ぐらいには、ほぼ全シリーズを観たのではないか、というくらいにはまりました。

②どこが好きですか？

 なんといっても水谷豊さんが演じていらっしゃる杉下右京の優雅な振る舞いと、幅広い教養の知識に魅了されます。水谷さんとは同世代なので、ドラマのなかで、「花の里」で日本酒を飲むしぐさや、相棒の部下にかける愛情ある言葉など、私の現実の暮らしのなかでもマネをしているときがあります。

③印象深い回、エピソードは？

　ゲストの女優と水谷さんのからみはいつも素晴らしいと思います。岸恵子さんがフランス文学者を演じた回や、長山藍子さんが演じた、札幌に向かう夜行寝台の事件も印象深いです。学生運動家に頼まれて作っていた爆弾が爆発して、恋人を失った長山さんが、その運動家でいまは成功しているホテル経営者を殺そうとする物語でした。

　最近の傑作では、佐藤寛子さんが苦労を重ねる女性を演じた回も、新鮮でした。この女性に想いを寄せる尾美としのりさんの演技も素晴らしいと思いました。