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「そのときメディアは――大震災のなかで」 第2部 ⑰ グーグルは得意技で 上

2012年6月29日

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グーグルは得意技で 上

 グーグル・ジャパンは震災当日の3月11日、「パーソナルファインディング」のサービスを開始した。このサービスは、2005年に米国南部を襲った、ハリケーン・カトリーナの災害に対応して生まれたものだ。多くのウェブサイトが安否確認のサービスを開始したが、それぞれが別個にやっていたので、利用者が統合したサービスを求めたことから出発している。安否確認の巨大なサイト―それがパーソナルファインディングである。

 このサービスに登録された情報元は、被災地の宮城、岩手、福島の3県、警察庁、携帯電話各社の災害掲示などのほか、NHKや朝日新聞、毎日新聞といったメディアの安否情報である。

 日本語以外にも、英語、韓国語、中国語、ポルトガル語、スペイン語の情報も共有された。

 6月時点のデータ数は、約67万件だった。この数字は、2010年のハイチ地震の約5万5000件、チリ地震の約7万7100件を大きく上回っている。

 

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